天心苑に集う兄弟姉妹
絶対服従と絶対服従の一体化による奇跡

2025.7.7
<夜の神様と昼の神様と真の父母様の歩みの神髄>
神様の創造過程を見ると核心的な法則があることがわかります。
基礎となるのが創造の方式です。
結局、宇宙万象は、創造主である神様の内的性相が多様な実体として現れた外的形状なのです。 第十篇 平和思想 第三章 世界平和の実現方案 第三節 文化と世界平和4 2000.2.9
創造とは神様ご自身を性相として形状化、実体化することであることが分かります。性相の形状化が創造するということです。
更に重要な法則を見つけることが出来ます。
「他」とは何かといえば、「我」だというのです。相対が「私」だというのです。カイン世界のために生きなければならないというのですが、そうではありません。一つの体なので、一つにならなければならないのです。「他為」的思想の時代ではなく、「他我」的思想時代です。「私」が相対を創造し、「私」と一体化させ、より大きな「私」にできる道を行ってこそ天に帰るのであって、自分第一主義で進んでいく人は天国に行けません。それが原理です。 第四編 真の人間 第三章 真の人間に復帰する道 第三節 真の人間の生活7 2003.6.29 p.446
このみ言の「私」を「神様」に置き換えると、神様の創造の秘密がわかってきます。神様はご自身を性相として形状を創造され、創造した形状と一体化することでより大きな神様となって発展してこられたのです。
この公式で神様の創造過程を見ることで、夜の神様、昼の神様の謎も解けます。
時間が存在しない時点から存在しておられたのは夜の神様です。時間という質感(クオリア)を創造されたのは夜の神様なので、存在の起源は夜の神様です。誰もが抱く、神様は誰が作ったのか、原因は何なのかという疑問は意味がありません。これは原因と結果という思考方式(思考感)から出てくる質問です。夜の神様が時間を創造されたので、それ以前という考えは意味がありません。それで夜の神様が原初の神様です。
夜の神様がご自身を性相として形状として創造されたのが昼の神様です。これは天地創造以前の話ですが、創造原理によってなされました。
人類始祖の創造について見てみると、無形の神様を原因として有形の人間を創造された時に、陽性実体であるアダムと陰性実体であるエバとして分立して創造されました。これは愛をより刺激的にするためです。陽陰、性形が初めから一体なのは夜の神様だけです。昼の神様は無形の陽性実体と無形の陰性実体として分立して創造されました。これが後の天の父と天の母です。
この時点では夜の神様は神様ですが昼の神様は被造物なので神様ではありません。昼の神様の完成以前に成長期間があったことが分かるみ言があります。
神様においても全く同じです。神様も息子、娘を育ててこられたということを知らなければなりません。神様にも赤ん坊のような時があり、兄弟(妹)のような時があり、夫婦のような時があり、父母になった時に創造なさったということを知らなければなりません。無形なる神様もそのように大きくなってこられたということです。無形の神様にとって、実体のアダムとエバが成長する姿を見ることは実に刺激的なことです。アイゴー、私も兄弟(妹)げんかをしてこのように育ち、夫婦となり、父母となりました。ちょうどそれを再び眺めるようになるのです。ですから、神様が創造されたのと全く同じように、神様はアダムとエバが実体の神様として成長し、息子、娘を生んでいく姿を平面的に感じてこられたはずだったのです。
ファミリー94年4月 P33~34 真の父母と創造理想家庭 1994年1月15日世界宣教本部
これは1994年のみ言なので、まだ夜の神様、昼の神様という言葉は出てきません。それで夜の神様のことも神様、昼の神様のことも神様と言われているので混乱するかもしれません。上記のみ言を注意深く読むと、神様には赤ん坊時代、兄妹時代、夫婦時代、父母時代があったことが分かります。一方、無形の息子、無形の娘を育てた神様がおられることも分かります。つまり、創造して育てた神様と育てられた神様がいることが分かります。これが夜の神様と昼の神様です。
無形というのは見えないという意味です。これは人間には見えないという意味で使います。しかし夜の神様から見ると昼の神様は見える神様です。一方、昼の神様は夜の神様は見えません。性相から形状は見えますが、形状から性相は見えません。しかし形状である昼の神様は、心霊と愛によって、性相である夜の神様と授受することが出来ます。この方が見えることよりも本質的です。
昼の神様は夜の神様の体です。そして夜の神様が入られる器です。
アダムとエバの創造目的は第一に、アダムの体を無形の神様が着ることであり、二番目は、体を着ることによって震動的な衝撃が来るようにするためです。言葉だけでは駄目なのです。この衝動的な刺激に喜びを感じるのです。 「真の神様」第一章 神様の本体 二 無形の神様は体が必要 1.体をもつためにアダムとエバを創造
神様において、新しい朝を迎える一番の栄光の時とは、肉体をまとうことができる時です。 「天国を開く門 真の家庭」 P67、祝福家庭と理想天国Ⅰ P936 1978.1.22
空の器とは、その器に入っていくものと対等な価値をもつのです。
「天一国主人の生活」第一章 二 神様と真の父母と一体を成し遂げるための真の愛
昼の神様は夜の神様に着られることで被造物から神様になられたのです。夜に神様に着られるのに相応しい自分になること、それが昼の神様の責任分担でした。
それは夜の神様が入る空の器になることでした。空の器とは自分という意識のない絶対服従の器です。
人類始祖の責任分担は取って食べないことですが、それは神様に対して絶対服従することで初めて成し遂げられるのです。絶対服従ではなく少しでも自分が残っていたら失敗するのです。事実、人類始祖は自己覚醒して堕落しました。絶対信仰、絶対愛、絶対服従できなかったのです。
自分がもっと純粋になるためには、自分を主張するのが一つでもあってはいけません。そうなれば、自分が一〇〇パーセント純金になり、神様が鑑定する純金以上の位置に行くのです。そのように考えられるのです。どうですか? 自分を主張する心が、自分がセンターだと思う心が、永遠に何もないというときは、一〇〇パーセント以上純粋なものになることができます。「真の父母」第六章 真の父母と我々 六 生命視すべきこと1 自己主張不可
絶対服従は、自分という意識がありません。相対としての存在意識だけなのです。「真の家庭と家庭盟誓 」第二章 家庭盟誓の各節の解説 八 家庭盟誓第八節の解説 2 絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって ① 創造原則と絶対信仰、絶対愛、絶対服従
現時点ではみ言としては見つけることはできませんが、夜の神様は昼の神様に対して絶対信仰、絶対服従を貫いて昼の神様を創造されました。昼の神様は夜の神様に対して自分の意識は全くない状態、すなわち絶対服従を勝利されたことが分かります。
夜の神様の心の中には昼の神様しかない、昼の神様の心の中には夜の神様しかないという状態、お互い自己意識がなく相手についての意識だけが心を占領している状態となって完全に一体化されたのです。
これが絶対服従と絶対服従による一体化です。完全な一体化の実現の道はこれしかありません。
こうして夜の神様は昼の神様を着られ(あるいは夜の神様は昼の神様という器に入られて)高次元の神様である天の父母様が出現したのです。この時、昼の神様は被造物から神様になられました。私達が行くべき道の完全な見本がここにあります。
私たちは一体化を軽く考えてしまいがちですが ,お母様と一体となるとはこういう状態を実現することを意味しています。お母様はご自分という意識が皆無の方です。後は私たちが不動の絶対服従のお母様に似た分だけ完全な一体化に近づきます。

<天の父母様と真の父母様による神人一体理想の完成>
「神様が人間と万物を創造されるとき、絶対信仰、絶対愛、絶対服従をもって造られました。神様の対象体である私たちも神様に絶対信仰、絶対愛、絶対服従しなければなりません」(1995年4月3日、ジャルジン、新希望農場)
絶対信仰、絶対愛、絶対服従です。エデンにおいて、アダムとエバに願ったことが、与えられた戒めです。・・・ですから、絶対信仰、絶対愛、絶対服従しなさいというのです。服従とは、自分という意識がありません。
「真の家庭と家庭盟誓」八 家庭盟誓第八節の解説 ③一体の基準は絶対信仰、絶対愛
神様は絶対信仰、絶対愛、絶対服従の伝統を打ち立てられました。子女が行くべき道を先に勝利して、それを相続してくださろうとしたのが人類始祖に与えられた戒めでした。人類始祖は失敗しましたが、その伝統を完全に相続されたのが真の父母様です。基元節をもって真の父母様は天の父母様と完全一体化されて天地人真の父母という最終形態の神様となられました。
・夜の神様
・夜の神様が昼の神様を創造され、昼の神様は夜の神様に絶対服従することで一体となられ天の父母様となられました。
・天の父母様が人類始祖を創造され、人類始祖は天の父母様に絶対服従することで一体となり天地人真の父母様となるよう予定されましたが、堕落して失敗しました。これを蕩減復帰して絶対信仰、絶対愛、絶対服従で神人一体化を実現して天地人真の父母様となられました。
天地人真の父母という言葉はお父様の晩年に語られたみ言に出てくる言葉です。これは神様と人間の結婚によって完全に定着します。これが基元節に挙行された2013天地人真の父母天宙祝福式です。この祝福式の中心にあるのは合同結婚式ではなく、天の父母様と真のお父様、真のお母様による結婚式なのです。真の父母様にとっては1960年、2003年に続く三回目の聖婚式です。人間が神様になった記念すべき日です。

<私たちが行くべく定められた道とお母様の道>
このような流れを長く説明したのは、私たちの行くべき道を明確に知り、このホーリーマザーハンの時代に何をすべきなのかを知っていただくためです。
最初に、私たちの目的地ですが、とにかく真の父母様についていけば大丈夫だ、天国の道は約束されているというような観念的で安易な考えは正しいとは言えません。
私たちの目的地は自分たち夫婦が神様となることです。夫婦という神様が入られる器を用意して、そこに天の父母様に入っていただいて神様になることです。これが私たちの本当の創造目的です。真の父母様と同じです。天地人真の父母となることが人生の目的です。これは神様が決定されたことなので必ずなさなければなりません。
これを真の父母様の立場から見ることが必要です。真の父母様としては祝福家庭を天地人真の父母にしなくては天の父母様の前に顔向けできないのです。それが実現できるまでは心休まる時はないのです。お母様の長寿とご健康を心配することも重要なことは当然です。しかしお母様が本当に気にかけておられるのはそれではありません。お母様の心の中心にあるものをしっかり捉える必要があります。
お父様は天地人真の父母という神人一体の実現に人生を捧げられて聖和されました。そのあとを託されたお母様は、人類の三分の一を真の父母に連結させると言われました。しかしこれは外的目標です。それと同時に思っておられることは祝福家庭をいかに完成させるかということです。お母様の道はこの実現のためであることがその足跡を見ると分かってきます。
蕩減復帰摂理歴史においては失敗した者をもう一度立てるというのは例外でした。ほとんどの場合、失敗したものを惜しみなく捨てて次に行かれました。
これは、復帰原理の目的が人間の復帰ではなく、善なる天使長の復帰だったからです。選個人、選家庭、選氏族、選民、選国家の復帰が目的でした。これをメシヤのために基台と呼んでいます。過去の選民とはメシヤを迎えるために善なる天使長群を指しています。
真の父母様の復帰の道は天使長ではなく子女を復帰する道です。ですから子女が失敗しても捨てることなどあり得ないのです。ご自身で子女の蕩減条件を背負っても必ず復帰されます。
これが侍墓三年路程や2020年になされた7教団、7国家、一大陸復帰の天一国安着条件です。これは本来子女がなすべきことなのですが、難しいと判断されてお母様はお一人で背負われました。「私一人残りました」と言われたお母様がなされました。
これで私たちの失敗を蕩減されて私たちが再出発できるようになりました。

<子女の縦的八段階復帰、横的八段階復帰の道筋を作られたお母様>
蕩減復帰原理は厳格な原理です。罪は必ず清算しなければなりません。
真の父母様は、人間が必ず通過しなければならない蕩減の段階を縦的、横的8段階だと言われました。
真の父母様はこの八段階をすべて完全に勝利されました。その勝利を、氏族メシヤ活動を通して相続してくださろうとしましたが、私たちはそれが出来ずにいました。それでも天寶家庭を勝利した家庭の基台の上で八段階勝利の道を開いてくださいました。
横的八段階は外的基盤の八段階です。それは天心苑祈祷会によってなされるようになっています。
横的八段階は個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様です。真の父母様が八段階すべてを勝利してくださっているので、私たちは国家までの範囲で実体的神主権を実現する必要があります。
もしも、地上で国家を復帰するという事を自分の生涯で果たせない場合、皆さんは霊界に行っても天国に属する人としての価値を持つ事は出来ません。地上で神様の主管圏内で統治されたという実績をもって、霊界に行かなければなりません。それが本来の創造基準なのです。「真の神様と祖国光復」第一章 真の神様と祖国光復 二 我々の祖国を求めていかなければ
イエス様も楽園に行って待っているのです。天の宝座の前には行けなかったという事を知らなければなりません。イエス様は神様の前に国の主権を立て、国を治めて、地上から天国まで直通する事のできる権限のある国をつくる事が出来なかったので、神様の前に立つ事が出来ないのです。「真の神様と祖国光復」第一章 真の神様と祖国光復 二 我々の祖国を求めていかなければ
最終的には南北統一を成し遂げて統一韓国すなわち実体的天一国を復帰する必要があります。それ以前の段階である、個人、家庭、氏族、民族の基盤は天心苑祈祷会の参加基盤によって成し遂げられます。このため、天心苑徹夜精誠は祈祷会の枠を超えて参加者が横的八段階を成し遂げるというとても重要な意味があります。この流れで南北統一を成し遂げ横的蕩減条件を完全に清算するための基地なのです。
これを成し遂げるためにお母様は李基誠苑長を立てて用意されたのです。天心苑祈祷会の参加者を民族的な数まで急いで増やして南北統一に連結する必要があります。
天心苑祈祷会は横的のみならず縦的8段階を勝利するために基地でもあります。
縦的8段階は一段一段神様に近づいていく8段階です。これは神様との心情的距離を一段一段縮めていく8段階です。ですからこれは内的な8段階です。
縦的8段階は僕の僕、僕、養子、庶子、実子、母、父、神様です。
私たちは祝福を受けると実子となりそれ以前の部分は心情的には通過するとしても実質的に免除となります。
私たちが真の父母様を迎えるようになれば、僕の僕として来た人も、僕として来た人も、養子として来た人も、みな直系子女としてその価値が上がるようになります。そうでなければ、真の父母と連結されず、関係を結ぶこともできないのです。第八篇 信仰生活と修練 第三章 真の父母の似るための信仰生活 第二節 真の父母を迎えるための路程3 1970.12.6
ところで縦的蕩減路程は勝利している存在がいる場合、その人を足掛かりに一気にワープすることが出来ます。その典型がイエス様と共に十字架についた右側の強盗です。彼は強盗というくらいですから、盗みのみならず、相手を傷つけたり、殺したりしたかもしれません。しかし死の場面でイエス様を信じ支えたのです。それで一気の蕩減の坂を登り楽園に行ったのです。本来は僕の僕霊界である地獄行くべき所を、イスラエル、ユダヤ民族の誰一人も行ったことがない楽園に行ったのです。
お母様は、これと同じ原理で神様のおられる天国に一気にかけあげる道を用意されました。実子の勝利者となり母、父の段階を飛び越えて一気に神様の所に行く道です。
その道を用意されたのがお母様です。
それでホーリーマザーハンと一つになれば奇跡が起きると言われるのです。
ホーリーマザーハンと一つになるという意味をしっかり受け止める必要があります。
前述しましたように、一体化を実現する秘訣は絶対服従です。自分という意識が完全に消えた状態でのみ真の一体化が実現するのです。右側の強盗がそうであったように、自分という意識を完全になくすことは命を捧げるという場面で起こります。お母様は真の父母を代表して地上におられます。お母様を愛することは自動的にお父様を愛することです。体を持たれた神様を愛することです。お母様を愛することで、お父様、お母様、天の父母様を同時に愛することが出来るのです。それがホーリーマザーハンという言葉の意味です。
それで私たちが目指すべき心情世界は次の祈りに集約されます。
「ホーリーマザーハンお母様に私の命を喜んで捧げます。お受け取りください。」
これをホーリーマザーハンの呼名祈祷の間に挟んで力強く何回も叫んでください。
これが縦的蕩減の道を一気に超えて天国の天の父母様の所に行く道なのです。
天心苑祈祷会以上に大事なみ旨はないことを理解していただけましたか?
他のことを中心として一生懸命活動しても、御心には叶わないのです。
そして、天心苑祈祷会で到達するべき基準は、自分の命よりホーリーマザーハンを愛することです。これに人生を賭けることです。ホーリーマザーハンのために死生決断です。私たちの信仰生活はこの時のためにあったのです。
